*2017年制作
*キャンバスジクレー
*エディション番号入り特別装丁版画集付
*イメージサイズ :33.2×60.5(cm)
*額付サイズ(笹倉鉄平推奨額):49.7×77.1(cm)
*額装 :パールホワイトのかまぼこ型額、オフホワイトの落とし込み
*額裏サイン(ご希望のお客様にはサービスで、額裏へ作家から、お客様のお名前とサイン入れが出来ます)
*作品証明書 :版元発行、正規の作品証明書が付きます
*作品モチーフ:フィスカルス(フィンランド)
*【新品額装】新しく額装してお届けいたします
*【送料無料】国内の送料は無料です(一部離島を除く)
*作品コメント
『オンネア』
"Onnea"
いつも、いつのまにか、考えてしまう。
「光」を、絵具の「色」に置き換えるには、どうすれば良いのだろう?
* * *
ひとつの方法として思い至ったのが・・・
それ自体には色が無いもの、例えば白い物や花、無彩色のガラス等を
たっぷりの光の中に置いて、描くことだった。
次に、それに合う背景は?と、考えた時に自然と浮かんできたのは、
生き生きとした樹木の"緑"や
森の中での静かで穏やかな暮し
そして、清らかな光が差し込む窓辺。
そんなイメージを求め、体感すべく、森と湖水の国 ・フィンランドへ向かった。
首都ヘルシンキから電車とバスを乗り継いで訪ねた、フィスカルスの地は、
樺(かば)類の樹木に囲まれた平和なアーティスト村だった。
夏だというのに、朝もやに包まれた早朝は、かなり肌寒い。
まだ薄暗い林道を歩き回るうち、青々とした木々と葉の間から
朝陽が、光の筋を神々しくきらめかせながらゆっくり差し込んできた。
小鳥たちのさえずり以外何も聞こえない明るい静寂と、純粋で清々しい空気の中、
生まれたての光は、とても、とても美しかった。
―――描くべき窓辺の風景と"光の色"が、見えた気がした。
笹倉 鉄平