*2018年制作
*キャンバスジクレー
*イメージサイズ :22.6×60.5(cm)
*額付サイズ(笹倉鉄平推奨額):39.5×77.5(cm)
*額装 :内側に金色が塗られたアンティーク風サオ、薄いクリーム色の落とし込み
*額裏サイン(ご希望のお客様にはサービスで、額裏へ作家から、お客様のお名前とサイン入れが出来ます)
*作品証明書 :版元発行、正規の作品証明書が付きます
*作品モチーフ :プリンスエドワード島キャベンディッシュ(カナダ)
*【新品額装】新しく額装してお届けいたします
*【送料無料】国内の送料は無料です(一部離島を除く)
*作品コメント
『お好きな席へどうぞ』
“As There Are Chairs and Chairs”
カナダのとある小さな村で出会った、光の色・・・
それが、この絵を描くきっかけとなった。
部屋には小さな窓しかないせいか薄暗く、昼なのに電灯も点っていた。
窓は北側に在る為、陽の光は直接入って来ずに、
天気の良い屋外の明るさだけを、強く感じさせる。
そして、何より光の色が青味を帯びていることにハッとした。
通常、青色は影や暗い部分を描く時に使い、
光は、白~黄色系を使って表現することが定石となっている。
しかし、目の前に在る光と陰影は、むしろ逆の色調だった。
この独特の光を描かねば先に進めない・・・背中を押されているような気がした。
しばらく、光と影や色彩の移ろいを観察していると、
突然、脳裏にフラッシュバックした景色があった。
数年前に訪れたアイルランドのティールームの記憶だ。
内部の造りや窓の位置取りが、よく似ていたせいかもしれない。
アトリエへ戻り、当時のスケッチも引っ張り出して、
青い光やインテリアの様子に、自分の理想など加味しながら、
居心地が良さそうな空間の絵を目指した。
制作中、もしもティールームに在る沢山の椅子一つ一つが、
全て違うデザインだったら、どうだろうか?と、ふと思った。
更には、お菓子や食器、額縁、雑貨類なども各々に特色があって。
色々あるけれどバラバラではない、そんなハーモニーを目指して。
“色々ある”からこそ生まれる調和・・・
そこは、より優しく寛容で平和な風景になるような気がするから。
存外、人間や社会の在り様にも、そういった面がある気がしてならない。
笹倉 鉄平