

*2018年制作
*キャンバスジクレー
*イメージサイズ :33.1×24.1(cm)
*額付サイズ(笹倉鉄平推奨額):43.3×34.3(cm)
*額装 :白いサオ(幅2.5cm)、白い落とし込み
*額裏サイン(ご希望のお客様にはサービスで、額裏へ作家から、お客様のお名前とサイン入れが出来ます)
*作品証明書 :版元発行、正規の作品証明書が付きます
*作品モチーフ:グダニスク(ポーランド)
(両作品に登場する1匹の猫の視点で、、
穏やかに、ゆっくりと、流れ、過ぎてゆくひと時を
感じていただけるような作品です。)
*作品コメント
『ゆっくり流れてゆく』、『ゆっくり過ぎてゆく』
“Flow Slowly”、“Going Slowly”
ポーランドを旅している間ずっと感じていたのは、
どこか大らかで、穏やかな空気感だった。
それは田舎のみならず、街の中にあっても・・・
* * *
北部バルト海に面した港湾都市グダニスク。
旧市街には、多くの人々が行き交っていたが、
古き良き時代の風情ある建物が軒を連ねているせいか、
にぎわいの中にあっても、煩わしい感じは不思議と無かった。
運河を渡り、中心地から離れる方へと歩いてゆけば、
更に、落ち着いてのんびりとした空気が流れていた。
晴れ渡る空の下、河岸のベンチで小休止をしていると、
一匹のネコがゆっくり近寄って来た。
こちらを警戒するでもなく、目の前に座り込んでくつろいでいる。
「ああ、この感じ・・・いいなぁ。こんな風でも良いのにね、人間も」
呑気に過ごす猫を、見るともなしに眺めるうち、
いつしか心がほろほろと和んでいった。
現代社会は、気づかぬうちにどんどんスピードを上げて変化し、
ついてゆくのがやっとの思いで、日常が過ぎてゆく。
それでも、たまには・・・
ぼぉーっと空を見上げたり、水面を眺めたり、
“ゆっくり”と、流れ過ぎてゆくひとときを・・・
笹倉 鉄平